人間には五感というものがあります。

視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚です。この中で情報を得やすいのが視覚でしょうか。実は、色が人に与える影響はとても大きいと言われています。

◆「あの人はオーラがある」などという言い方をよくしますが、スピリチュアルのたぐいの話は大好物なのですが、何せまったくの無知で、わたしなりの解釈をするとしたら人間や物質が解き放つ「オーラ」みたいなものが色に関係しているのかなと思います。街で芸能人を見かけたり、好きなアーティストのコンサートに行ったり。あの夢の国で見る愛らしいキャラクターは、会えただけで心が躍り、豊かにしてくれるものです。芸能人や、特別な人ではなくても人を惹きつけるような魅力や雰囲気の持ち主のことを言うように思います。よく笑う人からは幸せなオーラを感じるもの。幸せを分け与えるパワーがあるのです。ネガティブな発言をするのではなく、いつも笑顔。けど実はひっそり凄まじい野心を心に抱いていたり…

◆人間が識別できる色は個人差がありますが、約100万色といわれています。集中力を高めるといわれている色は複数あるそうですが、青色には見る人を落ち着かせたり、頭をすっきりさせ、集中力を引き出す効果があるそうです。集中力を高める意味で、学生であればシャープペンシルではなく、青色のボールペンに置き換えようという青色ボールペン勉強法というものもあります。もちろん、この勉強法は、実際の勉強に勝るような爆発的な効果があるわけではないと思うので、「一種のゲン担ぎ」として取り入れてみるのもいいかもしれません。

◆一方、勉強に関連した話でいうと、赤色には興奮作用があり、反対に集中力を妨げてしまう効果があるそうで、勉強に関してはNGだったりします。アクティブでエネルギッシュなイメージの赤色は、企業などのイメージカラーにもよく使われていて、ユーザーの気持ちを興奮させ、購買意欲を煽る意図が見えたりします。

◆一部の研究結果では、男性が識別できる色数は7色、女性が識別できる色数は29色という結果が出ていて、ショッピングをする際、男性はまず機能性(色なんて特に関係が無い)一方女性は視覚、色から入る理由も納得が出来ます。わたし達の回りには色が溢れています。心を揺さぶる色もあります。自分のテーマカラーにする程見ているだけで元気が出る色もあります。生活の一部に取り入れても違和感の無いナチュラルな色もあります。視界から飛び込んでくる物質一つ一つに色があるように、人間一人一人にも様々な個性や色があります。すべてにおいて「色」を持っています。

◆機能性を重視するのか、見た目を重視するのか、エンドユーザーの性別、年齢層のターゲティング(購入者、使用者)をよく理解したうえで、製品開発などの場面でも活かせるとわたしは思います。

 

(ゆみ)